とろみ最強！

今までさまざまな粘液ハーブたちを見てきましたが、ここまでとろみを感じるものは他にはないのではないでしょうか。

それは、カリンの種子。

ユズの種子よりもずっとスピーディーに粘液質が抽出できます。

ちなみに種子の赤みがどんどん増してくるのは、ポリフェノールが分解されている中で出来上がってきた色素のせいだという話を聞きましたが、興味深いですね。

本日、マンツーマンで今年最後のカリンの蒸留を行いました。いつもよりも時間をかけて季節最後の余韻を楽しむ蒸留体験になりました。

クラフトのカリンはちみつローションはいったん原液でつくり、熟成後の香りを利いてから、ご自宅で適宜精製水で薄めていただくことになりました。

冷蔵庫でこのまま寝かしていただくと、フルーティなところは残しながら匂い立つような甘～い香りの蒸留水になりますよ。

カリンの果実を濾さずにつくるカリンシロップのつくり方をお伝えしたので、ご自宅でバリエーションを楽しんでくださいませ。おススメはお湯割りです。のどの不調に限らずちょっと疲れたときに甘ーい飲み物としても美味しいです。きゅっと引き締まるようなタンニンで「守られてる」って感じがします。こちらのシロップもグラニュー糖でつくるとほの赤い色になるのが分かりますよ。

お預かりした種子を浸け込んだものは、次回お越しの際にとろみ化粧水の基材にしましょうね。