コチニール色素
カイガラムシというウチワサボテンに寄生する昆虫のメスを乾燥させて、その体から取り出すというなかなか面白い動物性の色素。
うにうにしていない虫は特段怖くないので、ぐいぐい指で押さえつけて色素を水に溶出させている様子です。からっからに乾燥しているカイガラムシの足は全く見えず、そして小石のように固くて、押すと指が痛いくらいです。水をかけただけでは淡いピンク色でしたが、ぐいぐいしているうちにどんどん血のような赤が出てきてちょっとびっくり。指もほんのりレッドに染まってまたびっくり。
こちらの赤の色素の正体はアントラキノン類のカーミン酸。
中学生のときに玉ねぎの表皮細胞をうすーくはがし、細胞を赤く染めて顕微鏡で核を見る実験しませんでした?
あの時に赤く染めた液は酢酸カーミン溶液、この赤色を利用していたんです。
もっと身近な存在としては、かつては「カンパリ」の赤にコチニール色素が使われていたそうです。今もかまぼこなどの食品の着色料として使われています。
私的には一日にしてぐっと親しみがわいたコチニール色素でした。
村上志緒先生の講座の本題に入る前に今日はこの辺で・・・
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