椰子鶏鍋食べたことありますか~香港食養生⑥
大陸の鍋といえば陰陽に分かれた火鍋や北方の羊肉鍋などがメジャーですが、基本的にスープや薬味に生薬を生かした薬膳鍋っぽいイメージです。
中国のハワイと呼ばれる海南の名物料理らしい椰子鶏鍋は現代風ヘルシー薬膳鍋でした。
出汁はココナッツウォーター!
具にぶつ切りにした鶏1羽分とココナッツの内側の白い実を大きく削いだものを基本に、野菜・キノコ・つみれなど普通の鍋の具を入れていきます。
今回は皮を剥いたアロエの透明の部分や百合根も入れて煮込みます。
鍋からはココナッツのほの甘くて生ぐさい蒸気が上がりますが、スープには塩分やアミノ酸系なし。
ツケダレの甘醤油に、薬味は東南亜細亜で良く見かける小さめライム、みじん切り沙姜(ガランガル)、刻みレッドチリでとっても南国的です。
締めはココナッツオイルをまぶした椰子麺を投入。
最後の方はさっぱりのほの甘さが病みつきになりそうなお味でした。
↑ココナッツウォーターで煮込まれているところ。白いのがココナッツの実をそいだもの。上の方にある透明なのがアロエ。約5分で火が通りました。
↓お醤油ダレ入りの取り皿にとってみたところ。
恐らくかつての欧米のココナッツブームに乗ってつくられた大陸フュージョン地方料理ではないかと思われますが、変わり鍋のひとつとして怖いもの見たさでトライしました。
今回分かったことは3つ。
①アロエの粘液質は熱を加えても変わらず、形も縮むことなくどぅるんとしている。石けんに入れてもあの粘液質を感じられるところをみるとそのパワーに驚かされる。
②話題性あるヘルシーな食材(ココナッツウォーターやココナッツオイル)を鍋という混沌とした料理に仕上げる中国パワーに感心。
③ドライではここまでとは思わなかったフレッシュ沙姜(ガランガル)の香りの高さ。生姜とはちがう、月桃やウコンの精油と同じ方向の華やかさのある香水のような香りです(次回はこの香りについて書きますね)。
結論、何でもトライするもんやなぁw
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