カニと生姜

高級中華で上海蟹を食べると食後に甘い生姜茶が供されます。
カニは体を冷やす食べ物なので、体を温める生姜を取るとよいという東洋医学的食養生の発想です。
韓国料理のカンジャンケジャン(生のカ二の醤油漬け)にも肉桂茶を出してくれるお店があります。
日本では甘い生姜茶というか生姜湯は冬のものって感じがしませんか。ニッキ水は逆に夏っぽいイメージかも。
冬でも氷入りの冷たい水を飲む現代の日本人ですが、最近話題の「冷めたい弁当論争(駅弁など冷たい弁当を温めずにそのまま食べることに抵抗のある中華圏の人々からの日本人へのギモン)」を聞いていても、食材ごとに性味や帰経をあまり意識しない食生活が日本では広がっていることが分かります。

ちなみに寒・涼・温・熱・ニュートラルな平性の五性でいうと、カニは寒性、乾姜(ドライジンジャー)や肉桂(シナモン)は熱性に分類されます。

だから生姜茶をつくるときも生の生姜スライスではなく、ドライの生姜を使います。風味付けにこれまた熱性の肉桂(シナモン)を入れるとさらにおいしくなりますよ。

ということで、いつか動くカニの看板のお店で生姜茶を出せば、中華系の人々の間での人気はさらに高まるかもしれません(笑)



フィトテラピースクール・バウヒニア@ 堺 大阪

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