小学生が濃度計算に使う方法
Zoomを使った無料オンラインライブ「デジタルスケールで1g量る方法」、ご視聴くださった皆さま、ありがとうございました。
この4回目のテーマの中で小ネタとしてお話した濃度計算の方法について、再度リクエストいただいたので別の問題で説明してみたいと思います。
小学生が使う「てんびん法」は左と右のおもりをつりあわせるように、濃度の低いものと濃度の高いものをつりあわせる=平均を取るときに使えます。下の図のように軽いものと重いものをつりあわせようとすれば、軽いおもりは支点から遠くに、重いおもりは支点の近くにつるせばつりあうことは生活の中でも実感できると思います。つまり、支点からおもりまでの腕の長さとおもりの重さは逆比の関係になります。
たとえば、フィトテラピーをやっていると、チンキをつくるときに濃いアルコールを薄めて50度にしたり、40度にしたりすることがあります。50度は無水エタノールを水で半分に割ればいいので楽なのですが、手持ちが消毒用エタノールしかないときは、計算する必要があります。そんなときにも使える方法です。
では、シンプルな例題を。チンキをつけるのに40度(40%)のアルコールを100ml用意しようと思います。無水エタノール(約100%)と水(0%)を何mlずつ混ぜればいいでしょうか?
簡単すぎるのですが、答えがすぐに出るので、てんびん法をしくみを分かっていただくのにはいいかなぁと思いました。
そして、もう一題。チンキをつけるのに50度(50%)のアルコールを120ml用意しようと思います。消毒用エタノール(約80%)と水(0%)を何mlずつ混ぜればいいでしょうか?
てんびん法を使えば視覚的にわかってしまいますよ~ちょっと暗いですが、動画をご覧くださいね。
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